モニターアームを導入したいけど、「デスクの天板が薄いから無理かも…」とあきらめていませんか?実は、天板が薄くても工夫次第で安全にモニターアームを設置することが可能です。
本記事では、天板の厚さが不安な方でもモニターアームを活用できる5つの対処法を徹底解説します。快適なデスク環境をあきらめないための実用的なアイデアを紹介します!
記事のポイント
- 天板の厚さとモニターアームの取り付け関係を解説
- 薄い天板でも使える取り付け方法を5つ紹介
- クランプ式とグロメット式の違いと活用法を解説
- 実際に使える補強グッズやおすすめ商品も紹介
モニターアームと天板厚さの基本知識
どれくらいの厚さが必要かを知ることは大切です。天板が薄すぎるとアームが安定せず、厚すぎると取り付けられない場合もあります。メーカーの仕様と天板の厚さを確認しましょう。
クランプ式モニターアームに必要な天板厚さとは?
多くのクランプ式モニターアームは、10mm〜50mm程度の天板に対応しています。これは、家庭用・オフィス用問わず多くのデスクに適合する範囲で設計されています。
ただし、製品によってはこの範囲を超える厚さにも対応できるものもあり、特に高耐久タイプや業務用アームでは85mm前後の分厚い天板にも固定できるモデルがあります。
取り付けの際は、クランプの挟み込み幅だけでなく、設置する場所の構造や安定性も確認しておくことが重要です。以下は主要メーカーの対応厚さ例です。
メーカー | 対応厚さ | 備考 |
---|---|---|
Huanuo | 10mm〜85mm | クランプ式とグロメット両対応 |
Ergotron | 20mm〜60mm | クランプ幅の調整が必要 |
サンワサプライ | 15mm〜40mm | 日本のデスクに多く対応 |
薄すぎる(10mm未満)場合や、柔らかい素材(パーティクルボードなど)の天板は、割れ・たわみの危険があるため注意が必要です。
天板が薄いとどうなる?想定されるトラブル
- クランプがしっかり固定されない
- 天板が割れる・たわむ
- モニターが傾いたり、落下のリスクが高まる
そのため、天板の材質と厚さは必ず確認し、モニターアームの仕様と照らし合わせて慎重に判断することが重要です。特に、木材の種類や密度によっては、見た目の厚さに反して耐久性が低いこともあります。
たとえば、パーティクルボードのような圧縮木材は、厚みがあっても強度が低く、クランプの圧力に耐えきれない可能性があります。また、天板の構造が空洞になっているハニカム構造のようなタイプも注意が必要です。
こうした点を考慮しながら、必要に応じて補強プレートの使用や板の追加といった対策を講じることで、薄い天板でも安全かつ安定してモニターアームを設置することが可能になります。
天板が薄くても安心!5つの取り付けアイデア
実践的な対策を紹介します。天板の厚さに不安がある方でも、安全にモニターアームを取り付けるための工夫はたくさんあります。このパートでは、薄い天板でもしっかり固定できるようにするための具体的な方法や、必要な道具、設置のポイントなどを丁寧に解説します。
1. 補強プレートを使う
天板の上下に補強プレートを挟んで取り付けることで、クランプ力の分散と天板の破損防止が可能になります。クランプが一点に強く力を加えるのを防ぐことで、薄い天板でもアームをしっかりと支えることができます。
専用プレートがあればベストですが、手持ちの金属板や木板でも代用可能です。サイズや材質によっては、クッション材を一緒に挟むと滑り止めと保護効果も得られるため、さらに安心です。
Amazonなどで「VESA補強プレート」「補強板 クランプ用」「クランプ補強プレート 天板」などで検索すると、さまざまな選択肢が見つかります。レビューやサイズを確認して選ぶと失敗しにくいです。
2. デスク天板の下に板を追加して厚みを出す
DIYが得意な方は、天板の裏側に板をビス留めして厚みを稼ぐ方法もあります。この追加板により、クランプの固定面がより広くなり、アームの安定性が飛躍的に向上します。
また、天板が柔らかい素材である場合でも、補強された面が力を受け止めてくれるため、ひび割れや変形のリスクも大幅に軽減されます。取り付けの際は、使用する板の材質や厚さにも注意を払い、できれば堅めの合板などを使用するとよいでしょう。
必要なもの
- 合板(12mm〜20mm程度)
- 木ネジ
- ドライバー
こうしたひと手間で、長期的に安心して使えるデスク環境を作ることが可能になります。
3. グロメット式アームを使う
クランプ式が不安な場合は、穴あけで固定するグロメット式もおすすめです。グロメット方式では、天板に5〜10mmの穴を開けてボルトやネジでしっかりと固定するため、非常に高い安定性を得ることができます。
この方法は一度穴を開ける必要があるため、若干の手間が必要ですが、一度取り付ければぐらつきが少なく、安心してモニターを使うことができます。
メリット
- 薄い天板でも固定しやすい
- 奥行きのある設置が可能
穴を開ける位置や直径をしっかり計測すれば、将来的なアーム交換にも対応しやすくなるという利点もあります。強度が確保できれば安定感抜群で、薄い天板にも適しています。
4. 天板全体に補強板を敷く
広範囲で補強したい場合は、デスク全体に厚板(または金属プレート)を敷くという方法もあります。これにより、クランプによる圧力が一点に集中せず、広い面積で受け止められるため、天板のひび割れやへこみなどの損傷を大きく防ぐことができます。
特に、パーティクルボードなどの柔らかい素材の天板を使っている場合に有効です。また、板の材質を金属製にすることで、より高い耐久性と安定性を実現できます。設置時には板の裏面に滑り止めシートを貼ると、ズレ防止にもなり安心です。
5. モニターアーム対応のデスクに買い替える
根本的な解決策として、厚さと耐荷重に優れた天板のデスクに買い替える選択肢もあります。特に、モニターアームの使用が前提で設計されているデスクであれば、クランプやグロメットの固定にも対応しやすく、天板の強度も確保されているため安心して使えます。
また、こうしたデスクはモニターアーム以外にも電動昇降やケーブル配線のしやすさなど、デスクワークの快適さを追求した機能を備えていることが多く、長時間の作業にも適しています。
多少の初期投資にはなりますが、長期的な安定性と快適性を考えると、非常にコストパフォーマンスに優れた選択肢と言えるでしょう。
デスク例 | 天板厚さ | 特徴 |
---|---|---|
FLEXISPOT E7 | 約25mm | 昇降式・耐荷重あり |
IKEA BEKANT | 約25mm | コスパ良好 |
LOWYA ワークデスク | 約20mm | スタイリッシュなデザイン |
天板の厚さに不安がある人向けのチェックポイント
選ぶ前に確認すべきポイントとは?モニターアームの取り付けにおいては、天板の厚さだけでなく、材質や構造、そして設置場所の条件など、複数の要素を総合的にチェックする必要があります。
これらを確認することで、設置後のトラブルを未然に防ぎ、長く安心して使える作業環境を整えることができます。
天板材質にも注意しよう
厚さだけでなく、天板の素材(パーティクルボード、MDF、無垢材など)も重要です。特に安価なデスクに使われているパーティクルボードは、強度が低く割れやすいので注意が必要です。
パーティクルボードは木材チップを接着剤で圧縮成形したもので、コストは低いものの、ネジの保持力や耐圧性が弱く、クランプによる強い締め付けには適していません。また、湿気にも弱く、長期間の使用で劣化しやすいため、設置場所の環境にも気を配る必要があります。
一方、MDFや無垢材は比較的強度が高く、補強次第では薄い天板でも安定した取り付けが可能です。素材の特性を理解したうえで適切な対策を選ぶことが、安全なモニターアーム設置のカギになります。
耐荷重もチェック
アーム本体+モニターの重さが天板の耐荷重を超えていないかを確認しましょう。意外とモニターは重く、アームと合わせて5〜10kg以上になることもあります。特に大型モニターやデュアルモニター構成の場合、さらに重量が増すため注意が必要です。
また、天板の耐荷重はあくまで静荷重(静止した状態の重さ)を想定している場合が多く、アームを動かすたびにかかる動的な力(モーメント荷重)も加味する必要があります。設置後にたわみや傾きが見られたらすぐに補強を検討することが重要です。
薄い天板でも使える!モニターアームの安全対策&FAQ
記事の総括
- 補強プレートを使って圧力を分散
- デスク裏に板を貼って厚みを出す
- グロメット式アームでがっちり固定
- 天板全体に補強板を敷く方法も有効
- アーム対応デスクへの買い替えも検討
薄い天板でモニターアームを使っても大丈夫ですか?
対策をすれば可能です。補強プレートやグロメット式などで安全に設置できます。
天板に穴を開けるのは怖いですが、他の方法はありますか?
クランプ式+補強プレートの併用が手軽で効果的です。
推奨される天板厚さを超えていても使える?
厚すぎる場合はクランプが届かない可能性があるので、仕様を確認しましょう。