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Huanuoモニターアームの高さが調整できない?原因と正しいやり方

在宅ワークやデスク環境の改善に欠かせないのがモニターアーム。特に「Huanuo(ファーノー)モニターアーム」は、コスパと自由度の高さで人気ですが、いざ設置してみると「高さが調整できない」という声も多く見受けられます。本記事では、そんな悩みの原因を解明し、正しい調整のやり方をわかりやすく解説します。

 

記事のポイント

  • Huanuoモニターアームで高さが調整できない主な原因を解説
  • 正しい初期セッティング方法と調整手順を詳しく紹介
  • よくある間違った使い方や注意点をチェック
  • モニターアームの調整がうまくいかないときの対処法を提案

 

Huanuoモニターアームの特徴と仕組み

高さ調整の構造と基本を理解することがトラブル防止の第一歩であり、正しく使うための前提知識となります。アームの動きや仕組みを理解せずに使うと、不具合や破損の原因になる可能性があるため、まずは内部構造や可動域の基礎を把握することが重要です。

 

Huanuoモニターアームの基本構造と動きの仕組み

Huanuoのモニターアームは、ガススプリング式を採用しているモデルが多く、軽い力で上下左右にモニターを動かせるのが特徴です。この構造により、デスク環境に応じた柔軟なポジショニングが可能になり、長時間の作業でも首や肩への負担を軽減できます。ただし、この仕組みはモニターの重さとバネの反発力のバランスで成り立っているため、設定が合っていないと「動かない」「上がらない」「下がらない」といったトラブルが発生します。

特に初めて設置するユーザーは、バネ圧や重量配分について理解が浅いため、うまく調整できないと感じることが多いです。こうした不具合は、調整ネジの扱い方やアームの可動域の特性を把握することで回避できるケースがほとんどです。

 

調整には「トルク(締め付け力)」と「モニター重量」が関係

アームの関節部分にある六角ネジ(六角レンチで調整)がガス圧をコントロールするポイントです。このネジをうまく調整することで、モニターの高さや角度の微調整が可能になります。初期状態では固めに設定されていることが多く、そのままだとアームがスムーズに動かず、上下移動が困難になることがあります。

多くの場合、出荷時には安全のためにやや固めに締め付けられており、自分のモニターに合わせた調整をしないと適切に動かない場合があります。調整の際は、ネジを少しずつ回しながら反応を確認するのがポイントで、一気に大きく動かすとアーム全体に負荷がかかることもあるため注意が必要です。

 

Huanuoモニターアームの高さが調整できない原因

実は「壊れている」のではなく、初期設定不足や調整ミスがほとんどです。多くの場合、ガススプリングの調整が適切に行われていなかったり、モニターの重量がアームの対応範囲外であったりするのが原因です。

初心者の場合は、設置説明書に従って十分に理解せずに組み立てを進めてしまい、結果として「動かない」「固い」と感じてしまうケースが多く見られます。こうしたトラブルは、アームの構造や仕組みを理解し、正しい調整手順を踏むことで簡単に回避・解決できます。

 

モニターの重量とガス圧が合っていない

多くのHuanuoモニターアームは、1kg〜8kgのモニターに対応しています。この範囲内であっても、モニターの形状や重心によってはバランスが崩れ、アームの高さ調整がうまくいかないことがあります。

特にウルトラワイドモニターや湾曲モニターの場合は、表示重量が範囲内でも実際の動作に支障をきたす場合があります。もしこの範囲を超えている、または極端に軽い/重いモニターを取り付けていると、アームの高さが固定されたまま動かないことがあります。調整前にはモニターの仕様を確認し、適切なモデルを選ぶことが重要です。

 

モニターシリーズ モニターサイズ 対応VESA 耐荷重
エントリーシリーズ 13~30インチ 75x75mm 100x100mm 2~9Kg
エントリーシリーズロング 13~32インチ 75x75mm 100x100mm 2~9Kg
ミドルハイエンドシリーズ 13~35インチ 75x75mm 100x100mm 2~12Kg
ハイエンドシリーズ 13~34インチ 75x75mm 100x100mm 2~10Kg
ゲーミングシリーズ 27~49インチ 75x75mm 100x100mm 6~16kg

 

六角ボルトの締め具合が不適切

アームの関節部分にある六角ネジは、ガススプリングの反発力を調整するためのものです。緩すぎると落ちてくる、締めすぎるとびくともしないといった状態になります。特に、初めて使用する場合にはデフォルトの締め具合が自分のモニターに合っていないことが多いため、微調整が必要です。

また、左右どちらから見るかによってネジの回す方向が逆に感じられることもあるため、慎重に回して反応を見ながら調整するのが安全です。

 

動かす方向や力加減が間違っている

ガス圧式アームは、ゆっくり力をかけるように操作する必要があります。勢いよく動かすと、正常に動作しないことがあります。無理に押し上げたり下げたりすると、内部のガスシリンダーに負荷がかかって故障の原因になる可能性もあります。

滑らかな動作をさせるには、片手でモニターを支え、もう一方の手で慎重に動かすといったバランスのとれた動作が求められます。

 

上下アームの連結が固まっている

組み立て後すぐの場合や、長期間使用していない場合は、関節部が硬くなっているケースもあります。これは内部の可動部が固定されていることや、塗装によるわずかな摩擦が影響していることがあります。

軽くゆすって可動性を確認したり、潤滑剤を使って滑らかにするのも手段です。また、寒冷地など気温の影響で金属部品が収縮して動きづらくなることもあるため、設置環境も見直すと良いでしょう。

 

Huanuoモニターアームの高さを調整する正しいやり方

基本操作と正しいツールの使い方をマスターすれば初心者でも簡単に扱うことができます。特に初めてモニターアームを導入するユーザーにとっては、どこをどのように調整すれば良いのか戸惑うことも多いですが、Huanuoの製品は調整箇所が明確に設計されているため、正しい手順さえ理解していれば安心です。

ポイントを押さえて段階的に調整すれば、スムーズな動作と快適なデスク環境を手に入れることができます。

 

step
1
六角レンチを準備してアームの調整ネジを確認

パッケージに付属している六角レンチ(または4mm〜5mmのレンチ)で、アーム中央部にある調整ネジを回してガス圧を調整します。右回し=締める(重くなる)、左回し=緩める(軽くなる)が基本です。

step
2
モニターを装着してバランスを確認

モニターを装着した状態で、アームを上下に軽く動かしてみましょう。スムーズに動かない場合は、少しずつネジを回して調整します。動きが重い=緩める/動きが軽すぎる=締めるのが基本ルールです。

step
3
無理な力をかけず、徐々に調整

ガススプリングはゆっくり調整するのがコツ。力任せに押し込むとアームが跳ね返ったり、ネジを痛めてしまうことがあります。動きが固いときは、左右にも動かして可動性を確認しましょう。

step
4
高さ調整が終わったら他の関節も固定

ベストな高さが決まったら、水平方向の動きや角度を最後に微調整します。最終的に固定ネジでがっちり止めることで、ぐらつきを防げます。

 

Huanuoモニターアーム調整時の注意点とトラブル対処法

よくある失敗例を避けることで、調整作業がスムーズになるだけでなく、アーム自体の寿命を延ばし、安全に長期間使用することができます。特に初心者の方は見落としがちなポイントを事前に知っておくことで、思わぬトラブルや不具合を未然に防ぐことが可能です。

正しい準備と確認を行うことが、快適な作業環境を整える第一歩になります。

 

対応モニター重量を確認する

Huanuoアームには「軽量用/標準用/大型モニター用」など複数のバリエーションがあります。各モデルにはそれぞれ対応可能なモニター重量の範囲が定められており、その範囲を超えるとアームが正常に動作しないことがあります。

たとえば、軽量モニター用のアームに重いモニターを取り付けると、アームが下がってしまったり、逆に大型モニター用のアームに軽いモニターを装着すると、上昇しすぎて固定できないといったトラブルが発生します。使用モニターの重さが適合しているかを事前に確認し、仕様表や製品マニュアルで推奨範囲内かどうかを確認することが非常に重要です。

 

机への固定が不安定だと高さもズレる

クランプ式で机に固定するタイプが多いため、机の厚みや材質によってグラつきが生じる場合があります。特にガラス天板や極端に薄い天板では、固定力が弱まったり滑りやすくなったりすることがあります。

また、天板が柔らかい木材の場合には、クランプの圧力によって変形や凹みが生じる恐れもあるため、補強プレートを挟むといった対策も有効です。机とアームの設置部分が水平であることを確認し、設置面の安定性と滑り止めの有無も事前にチェックしておきましょう。

 

工具の使い方を間違えない

強く締めすぎるとネジ穴を傷めたり、パーツの変形につながります。特にHuanuoのような精密な設計が施されたアームでは、ネジ穴の損傷が致命的な機能不良につながる恐れもあります。

無理な力をかけると、アームの関節部分のスムーズな可動が損なわれる可能性があるため、調整作業は常に慎重に行う必要があります。軽い調整を何度も繰り返すのが安全な方法であり、少しずつ微調整することで正確なバランスを取ることができます。

 

初期不良や部品欠品の確認

高さ調整がまったく効かない場合、製品の初期不良やガススプリング不良の可能性も考えられます。このような不具合は、出荷時に発見されにくい軽微な内部トラブルや構造上の欠陥が原因で発生することがあります。調整ネジをいくら回しても反応がない、アームの反発がまったく感じられないなどの症状があれば、故障を疑うべきです。

まずは製品マニュアルに記載されている対処法を試した上で、改善が見られない場合はメーカーのサポートに問い合わせることが推奨されます。保証期間内であれば交換や修理の対象となる可能性も高いため、購入時のレシートや保証書を手元に用意しておきましょう。

 

設置前に一度仮組みして動きを確認する

いきなりモニターを装着せず、一度アーム単体で上下左右の動きを確認してから設置作業を進めるのがベストです。仮組みの段階でアームのスムーズな動きを確認しておくことで、後の調整作業が格段にしやすくなります。

さらに、関節の固さや可動範囲のクセを事前に把握できるため、モニターを取り付けた際の想定外の動きやトラブルを防ぐことにもつながります。特に初めて使う方にとっては、この工程を省かないことが全体の安定性を高めるポイントとなります。

 

Huanuoモニターアームの高さ調整まとめ

記事の総括

  • ガススプリング式はモニター重量とのバランス調整が重要
  • 調整ネジは少しずつ締めたり緩めたりして調整する
  • 無理な力をかけず、正しい力加減でゆっくり動かす
  • 高さ調整がうまくいかない場合は重量・設置・工具の使い方を見直す
  • 解決しないときは初期不良や型番違いの可能性も視野に入れる